2歳差で妹が生まれてから、急に赤ちゃん返りやイヤイヤが激しくなった長男。どうしても下の子のお世話に手がかかり、「ちょっと待ってね」と声をかけるたびに寂しそうな顔をさせてしまうのが悩みでした。
ある休日の午後、リビングで妹が座り込んでおもちゃを眺めていると、長男が自分のお気に入りのおままごとセットを両手に抱えて近づいていきました。「これ、あかいトマトだよ。どうぞ」と妹の小さな手にそっと手渡したのです。
妹がキャッキャと笑うと、長男もとても嬉しそうに照れ笑いを浮かべました。我慢を強いられていると感じていた息子の中に、確かな「お兄ちゃんとしての優しさ」が育っていたことに気づき、胸がいっぱいになりました。