普段からとても慎重で、新しい遊具には決して近寄ろうとしなかった3歳の息子。公園に行っても砂場の隅っこでじっとスコップを握っているばかりで、同い年の子たちがアスレチックを駆け回る姿を見ては、少し焦りを感じていました。
雨上がりのある日、お気に入りの長靴を履いて公園へ行くと、丸太でできた低い一本橋の前で息子がピタッと足を止めました。いつもなら避けて通る場所です。私が手を出そうとすると、「じぶんで」と小さな声で呟き、両手を大きく広げてそろりそろりと渡り始めました。
泥で滑りそうな足元を一歩一歩踏みしめ、渡り切った瞬間に見せてくれた満面の笑み。見守ること、信じて待つことの大切さを、息子の誇らしげな表情から教えてもらいました。